歯石除去のすすめ①
2024.04.08
病気の症例病気のお話
今回ご紹介するのはトイ・プードルのショコラちゃん。
1歳の頃から当院に通ってくれているショコラちゃんは今年で13歳になりますが、とてもシニアには見えない若々しさを保っています。
さて、そんなショコラちゃんにも苦手なことがありまして…実はご自宅での歯磨きが得意ではありません。病院ではお口を触らせてくれるのですが、お家ではどうしても嫌がってしまうとのことです。
とはいえ口腔内のケアは動物にとって非常に重要な問題です。
ショコラちゃんに合ったケアの方法をご家族と相談した結果、ショコラちゃんには5歳の頃から年に一度全身麻酔下で歯石の除去をさせてもらっています。
こう聞くと「毎年全身麻酔をかけても大丈夫なの?」と心配される方もいらっしゃるかと思います。勿論「全身麻酔は100%安全です!」と言い切ることはどの病院でもできません。しかし当院ではその安全性をできる限り100%に近付けるために麻酔前には必ずその子の状態に応じた術前検査を行っています。ショコラちゃんの場合は血液検査、レントゲン検査、超音波検査を行うことで健康診断も兼ねて歯石除去をより安全に行うことができています。
また、数年に一度まとめて歯石除去を行うと歯周病が進行しており麻酔時間が長くなってしまうこともありますが、毎年歯石除去を行うことで一回ごとの麻酔時間を短くしてあげられるというメリットもあります。
当院ではその子に応じた口腔内のケアの方法をご家族と一緒に考えております。
ご自宅のわんちゃん、ねこちゃんの口腔内のケアでお悩みの方はいつでも当院のスタッフにご相談ください。
歯石除去前
歯石除去後