いっしょにアンチエイジング!【後ろ足のふらつき〜①歩行障害の段階わけ〜】
2022.06.11
みなさんこんにちは。
シニア担当の動物看護師道下です。
■ご家族から相談されることの多い、後ろ足のふらつき
シニア犬の後ろ足のふらつきは、ご家族に相談されることの多いお悩みです。
わんちゃんは自分の体重を上半身で6〜7割、下半身で4〜3割くらいの比率で支えています。年齢を重ねると、さまざまな理由で後ろ足の筋力や柔軟性が低下し、どんどん上半身に体重がかかるようになります。
その結果、後ろ足の筋力の低下→後ろ足を使わない→筋力低下・・・と負のループとなり、後ろ足のふらつきという症状として現れます。
4点支持で歩いていたのがほとんど2点支持になってしまうので、バランスがうまくとれず、転倒することもあります。
トイ・プードルのアンちゃん(19才!)
・後ろ足で体重が支えられず、前足に体重がかかり頭が下がっている
・背中が丸まって、歩くときに後ろ足と前足の間隔が狭くなる(バランスが取りづらい)
アンちゃんは、ダイナグリップという滑り止めシートを使うことで、歩く時のバランスがとりやすくなったそうです。
週に1回、マッサージにも通ってくれています(*^^*)
■歩行障害の段階分け
シニアになって同じようにふらつきが見られても、歩き方の状態によって、歩行障害の初期・中期・後期と段階わけをすることができます。
~歩行障害の段階わけ(CLINIC NOTE 197 p.86 高齢犬の認知機能不全より)~
<初期>
歩く速さがゆっくりになる、足がすべることが増える、がに股になる
後ろ足(二本足)で立つことが減った、たまにふらつくが転倒はしない
食事中に後ろ足もしくは前足が開く
<中期>
(初期の症状に加えて)
転倒することがある
立ち上がりに時間がかかる
<後期>
(初期・中期の症状に加えて)
頻繁に転倒する、立ち上がれないことがある
おうちのわんちゃんの様子を見ていると、どの段階にいるでしょうか?
わんちゃんの段階によって、おうちでできるエクササイズやグッズ選びが異なります☝️
次回のアンチエイジングブログでは、初期の歩行障害の対策についてお話します(*^◯^*)
6/25(土)には、アンチエイジング教室も開催いたしますので、ぜひ遊びに来てくださいね♪
動物看護師 道下