CTブログ第1回

こんにちは。
泉南動物病院でCT担当獣医師の石田です。

ずいぶん前のブログでご紹介させていただきましたが、今年の初めに当院にCT検査機器が導入されました。
CT検査をはじめてからもう少しで1年になり、症例も増えてきたのでこれから少しずつブログに載せていこうと思います。
第1回は、動物ではどのように検査が行われているのか?ということについてお話したいと思います。

ご家族の中には、ご自身がCT検査を受けたことがあるという方も多いかもしれません。
人での検査と違う点は、動物では全身麻酔が必要であることです。
人では、自ら寝台に横になり、「息を止めて下さい」など検査技師の指示に従い、検査をすすめていきます。
動物でも検査内容は変わりませんが、人と同じようにじっとして息を止めるなどの指示に従うことはできません。
検査中に動きや呼吸があると、画像上にブレが出てしまい、正確な診断ができなくなります。動物が寝台から落下してしまう危険性もあります。
これらの理由により、動物では全身麻酔下で検査を行います(状態によっては獣医師の判断で無麻酔で行う場合もあります)。

造影検査について
CTの画像は白黒で、コントラストの違いで臓器や病変の区別をつけ、読影を行います。
造影を行うことで臓器と血管の区別がつくようになるので、より細かく診断することができます。

得られる情報量が変わってくるため、ほとんどの症例で単純撮影+造影撮影検査を行っています。
体内での毒性が少ないヨード造影剤を用いており、副作用は極めてまれです。

CT検査当日の流れ(検査のみの場合は日帰り)
 ※撮影は当院のりんちゃんに協力してもらい、実際に麻酔はかけていません。


病気の早期発見に優れているため、健康診断でも役に立つ検査です。
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
※CT検査は完全予約制です。

獣医師 石田