いっしょにアンチエイジング!【後ろ足のふらつき〜②初期歩行障害の対策〜】

みなさんこんにちは!
シニア担当の動物看護師 道下です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は後ろ足のふらつき、特に初期の症状への対策についてです。

■初期 歩行障害の症状
歩行速度が低下する 足が滑ることが増える ガニ股になる
後ろ足で長時間立てない 時折ふらつくが転倒はみられない
食事のときに前足が開いてしまう

こういった症状はシニア期の自然な変化だけでなく、他に原因となる病気が隠れている場合も多々ありますので、対策を始める前にまずは病院でご相談ください。
また、シニア期の変化であっても、わんちゃんによって出てくる症状は異なります。
一つでも当てはまるものがあれば、お気軽にご相談ください😊

 

■対策
<対策のポイント>
若い頃は気にせず走り回れていても、シニアになってふんばる力などが低下することで、足がすべりやすくなります。
特にフローリングなどの滑りやすい場所では、動きづらさを感じて動くことが億劫になり、結果的に運動の機会が減ってしまいます。
そのために、初期には以下のポイントをおさえた対策をはじめてみましょう✊
・足が滑らないような工夫
・筋力アップのトレーニングを取り入れる

<具体的な対策>
 ~足がすべらないような工夫~ 
1.ToeGrips®︎ … 爪につける天然ゴム製の滑り止め

商品のホームページ(https://toegrips.com)海外サイトですが、装着前後の動画などが閲覧できます。
・自然に取れるまではずっと装着しておく。約1ヶ月ほどで付け替え。
・室内外関わらず使用できる。
・装着は自宅では難しい。

2.PAW WING … 足の裏に貼る滑り止め

・自然に取れるまではずっと装着しておく。3〜4日で張り替えが必要。
・室内外関わらず使用できる。
・自宅で簡単に貼り付けられる。

3.滑り防止靴下/靴

4.滑りにくいマット … 長時間起立するスペースに限定して敷くことも可能
当院では、ダイナグリップという薄いタイプのマットをご用意しています。
主な活動範囲や食事スペースに使用したり、運動する際にも便利です。

⚠️注意点
・新たなグッズに慣れるには時間がかかることも。ごほうびをあげたり、ストレスに感じていないかご機嫌をうかがいながら、ゆっくり慣れていきましょう。
・いろんなことがガラッと変わってしまうとわんちゃんも混乱してしまうので、グッズは一つずつ試してみてください。 
・足に直接つけるタイプのものは、異物癖がある子は要相談です!

 ~筋力アップのトレーニング~ 
1.身体を動かす遊び … 滑りにくい状態行い、姿勢に無理のないよう注意する
例:オスワリ→立つ(10回1セット) 朝・昼・夜1セットずつなど
2.お散歩 … 以前より短時間、距離になってもOK
3.マッサージ/リハビリテーションを受ける

⚠️注意点
一週間に一度長くトレーニングを行うよりも、短くても毎日続けられるようなトレーニングが効果的です(^^)

 

■初期対策は積極的に!
歩行障害の中〜後期では、わんちゃんとご家族のストレスが心身ともに少しずつ大きくなってきます。
しかし初期であれば、対策と運動機能をアップさせることで、動きが改善したり、介護が必要になるまでの時間を長引かせることができます。
そうして、試行錯誤しながら一緒にシニア期を過ごすことで、気持ちのつながりも大きなものに(o^^o)
初期症状が見られた場合は、まず病院でご相談の上、積極的に対策や運動を取り入れていきましょう!

参考:CLINIC NOTE 197 p.86〜92 高齢犬の認知機能不全

 

もっと詳しく知りたい、試したいなど、お気軽にご相談ください。

アンチエイジング教室、次回は8月20日(土)14:00〜16:00
テーマは【おうちで簡単!ドッグマッサージ】です😊

ご予約は当院までお電話にてお願い致します。

また、個別でのシニア犬向け「マッサージ・リハビリテーションサービス」も行っております。
 →マッサージ・リハビリステーションサービスって?
シニアだけどまだまだできることを減らしたくない。
寝たきりの状態だけど体の疲れをとってあげたい。
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時間帯:13:30~16:30
曜日:応相談 


動物看護師 道下